舞台劇の映画化は難しい。特に評判の高いコメディ作品となると尚更だ。
Excite エキサイト:芸能ニュース(サンケイスポーツ)の記事(10月1日付):
「稲垣、手応えあり…役所と“演技合戦”「笑う大学」」
人気劇作家、三谷幸喜氏の舞台作品が映画化されるのはこれで三本目(『12人の優しい日本人』『ラヂオの時間』)。この作品はNHK総合でも放送されたことがあり、見たことのある人も他作品に比べて多いかもしれない。加えてこの作品は二人芝居だ。これをどう映画化するかは見物(みもの)である。
一人芝居の作品を映画化して成功した作品だと『海の上のピアニスト』なんかが思い当たる。上演舞台を見たことはないが、戯曲は面白かったし、映画も戯曲のエッセンスを上手く取り入れてアレンジされていた希有な成功例だと思う。果たして『笑いの大学』は如何に。
舞台版は劇団(東京サンシャインボーイズ)の看板役者・西村雅彦さんと、客演だったのが何時の間にか劇団員になっていた芸達者・近藤芳正さんの二人芝居だった。これがまた笑える上に泣ける作りになっていて、NHKで放送されたものを録画した私は何度も何度も見たものだった。この舞台の「生」感には敵わないかもしれないが、見せ方次第では笑える作品になる可能性がないわけではない。
映画『ラヂオの時間』も一回目見たときは舞台版の迫力に負けていて正直笑えなかったのだが、二回目見たときは結構素直に笑えた。この作品もせめて二回目からは笑えるような作品に仕上がっていて欲しいところだ。