今や本場アメリカでは“乳揺らし湾岸レスキュー隊物語”として有名なドラマ『ベイウォッチ』の主役としての認識が強くなってしまったデビッド・ハッセルホフだが、日本では未だに“喋るスーパーカーを運転して無茶なことばかりやる金持ち物語”として有名なドラマ『ナイトライダー』の主役としての印象が強いだろう。日本語版では声を『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌を歌っていたささき功さんが充てていて、より「男らしさ」を強調したキャラクターが構築されていて、もうドラマ自体破綻しまくりだったのにも関わらず、多くの男の子たちは夢中になっていたことだろう。
『宇宙空母ギャラクティカ』のサイロン星人みたいなライトの明滅と、機械的に喋る車K.I.T.T.(キット)に魅せられたカーナビ会社の社長は遂にこんなものを作り上げた。
IT mediaモバイルの記事(2月12日付):
「2006年、車は“ナイトライダー”への一歩を踏み出す」
「「私とデート気分でドライブしましょう」~“ナイト2000”第1号はサツキ・メイ・リン」
やはり無骨なK.I.T.T.ライクな語り口にするのは憚られたようで。勝手な憶測だが社長自体は『ナイトライダー』を見たことのない男に女性エージェント・キャラクターを採用して媚びるよりも『ナイトライダー』を見た男にK.I.T.T.ライクな語り口調で特にキャラクターなんぞ表示されないものを売りたかったに違いない。
頑張れ社長。このシステムがこの秋から売れ始めて余裕ができたら、スペシャル・エディションでK.I.T.T.版が作れるぞ。当時の声を充てていた野島昭生さんに頼めば快諾してくれるはずだ!
※個人サイトと思われるが、やたらと濃いナイトライダー専用サイト(日本版):
http://www.yoyo-kikaku.org/knightrider.html