ようやく昨晩テレビをつないだ。何につないだかと言えば、アンテナ線やらビデオデッキやらにつないだのだが、振り返ってみれば私は一週間テレビを見なくても平気だと言うことがわかった。テレビっ子世代で自分のことをテレビ人間だと少し思っていただけにちょっぴりショック。口ほどにもないな。
何故つないだかと言うと、ちょっと前にも書いたが来週ロシア映画の吹き替えの仕事があって、今晩本読みがあるから、事前にビデオを見ておかなければならない状況にあったのだな。だからなんだけど、久しぶりに点けたテレビで見るのがロシアの戦争映画というのも渋い話だ。
これがまた本番は違うと信じたいが、事前にもらったビデオはテレビで流した映画をビデオカメラで撮影した代物で、画質が悪いったらありゃしない。誰が喋っているのかも判然としないシーンが多く、タイムコード(進行時間を表示するカウンターみたいなもの)を追っかけながら練習しなければならないという、過酷なものだった。
お国柄は関係ないかもしれないが、登場人物達のテンションの低いこと低いこと。言語自体が棒読みなのかもしれないけど。
「この度はご愁傷様です」
という台詞も抑揚がないので、
「この旅は五里霧中です」
と言っても差し支えがないくらいだ。たとえがおかしいか。
時間がないので通して全部を見ることはできなかったが、来週の本番で「一体この映画はどういう映画なのか」がわかることになる。暗からず明るからず。爆撃戦闘機乗りの話なのか。そうとも取れそうだし、そうでないかもしれない。
印象的だったのは、
「淡々としているのに展開が早い」
ということ。もう台詞がどんどん先に行く。その割にシーンは淡々としている。この微妙な雰囲気が面白い。
来週、どんな話かわかったらまたBLOGにアップする。