「負け組」といえば競合と争って負けた企業を指したものだが、ここ2年ばかりは「負け犬」と呼び名が変わって、漠然と下位にランク付けされた女性を指すようになった。
ITmediaモバイルの記事(2月8日付):
「iモード向けに「勝ち女」育成サイト「なでしこ通信」をオープン」
やはり市場を作るのは女性なのか。結婚できず子どももいなくて安い給料で働いている男性もたくさんいるというのに「女としての幸せ」基準が「男としての幸せ」よりも明示化されているがために、「負け犬」も女性が主役だ。
男の私が書いてもあまり説得力がないのだが、結婚や出産ばかりが女性としての幸せだけではないと思う。
酒井順子女史の
「負け犬の遠吠え」も、半ば自虐的に書いている節があって、本気で「女としての幸せ」基準を死守しようとはしていないように思える。
「デキる男に仕える女」の図は特に問題視されないが、「デキる女に仕える男」はヒモ呼ばわりされるから、ひょっとしたら男の場合は「負け犬」程度では済まされない表現になってしまうのかもしれないな。犬なんてカワイイもんじゃない、と。「負けバッタ」とか「負けイナゴ」とか言われたりして。「もう佃煮にもなりませんよ」とか言っちゃうの。
そんな私は「負けガガンボ」くらいか。「負けカマドウマ」とか。「負けアメーバ」になったら終わりだな。もう完全に負けだよ。お手上げ。アメーバだから手もないし。でも「負けミトコンドリア」とかまでいったら、もう負けてんだか勝ってんだかわかんないな。