一年近く、いやそれ以上待っていたかもしれない。遂に年内にKDDIの1セグ携帯が市場に登場する。
+D モバイルの記事6つ(10月24日付):
「写真や文字を送れるPTT「Hello Messenger」対応──au、3モデルの新機種」
「「PTTと言われるのが一番イヤ」──au、Hello Messenger」
「ワンセグ+アナログテレビ、録画にも対応──「W33SA」」
「AF付き323万画素カメラにモバイルASV液晶──「A5515K」」
「薄型ボディにフルブラウザ+2.36Mカメラ+「Hello Messenger」──「W32T」」
「KDDIが仕上げた「ワンセグ」端末、その使い勝手は」
携帯端末用地上波デジタル放送対応端末はW33SAのみだ。12月上旬の発売が待ち遠しい。その他の機種も魅力的ではあるが、PTT(プッシュ・ツゥ・トーク≒トランシーバー通信みたいな機能)機能まで盛り込むとは。それも年内に出るとは。当初の計画から遅延もせずに市場に投入してくるのは素晴らしい。これに来年は燃料電池と、au IC対応、おサイフ機能対応したものが出てくるんだろう。来年の春はまた凄いことになりそうだな。ワンセグ放送もその頃スタートするだろうし。ソニエリあたりから凄いの出すような気がしないでもない。
ワンセグ放送を心待ちにしているユーザーは実際はそんなにいないだろう。それだけにサービス提供者側は最低限「EZナビウォーク」「QRコード」「おサイフケータイ」が登場したくらいのインパクトと実用性をアピールしないと、このサービスは打ち上げた花火だけが大きいという結果に終わってしまいそうだ。
ただでさえコンテンツ不足に加え、脚本、監督、演出その他製作スタッフの人材不足がアナログ地上波で囁かれている昨今、ワンセグ放送に独自のコンテンツを期待するのは酷というもので、アナログ放送の流用、あるいは海外コンテンツの買い付けなどが必要になってくるだろう。一方でアマチュア作品の募集なども行われるだろうが、審査する側の人間が不足しているだろうから、これまた期待はできない。予測できるのはブロードバンド放送と同様、「大量の作品を買い付けて淘汰させる」パターンになるかと思われる。というか、それくらいやってほしい。無理に一から作るより安く済む可能性もあるし。
あとは男性なり女性なり番組ガイドのマスコットもしくはアイドルになるような人材の投与を真剣に考えて、試験的に幾つかの人材を採用するのが得策かと思われる。結局、視聴者が釣られるのは「情報の質と量」か「愛でる対象」がどれだけあるかというところなのだ。そこさえ抑えていけば初期視聴者が定着していくだろう。ドラマなど手間がかかるものはその後にじっくりと出していけば良い。それまでは今では質もかなり高くなったアジアのドラマでも流しておくと良いと思うぞ。字幕にも対応してるしね、ワンセグは。
PTTの使い方もKDDI流の考え方は正解なような気がする。実際、トランシーバーのように使うより、テキスト(文字)チャットをやらせた方が流行るんじゃないか。