日経BP社・IT Pro 記者の眼の記事(2月20日付):
「デジタル商戦に見た,松下とソニーの企業遺伝子」
メーカーに勤めているとよく耳にするのが「ニーズ」と「シーズ」だ。「ニーズ」は消費者が求める機能やサービスであり、「シーズ」は開発者側が考え出した新しい技術やサービスの種(Seeds)である。
消費者側からすれば出来の悪い商品やサービスは「ユーザーのニーズを満たしていない」とか「メーカーが勝手に思い込んで作っている」というように考えていることが多いだろう。確かに全くニーズを反映させていない商品・サービスや、メーカーが勢いだけで市場に出してしまったモノがないとは言わない。
現実は「ニーズ」「シーズ」を活かすべく努力している企業が多く、海外の企業より国内において競争力が高いのはそこらへんにあるのだが、練り込まれていない点が多く、国内のメーカー同士の競争から一歩抜きんでることは難しい。
記事で取り上げられている松下やソニーは流石に抱えている社員も多い。経営者がその気になれば、他社を出し抜くことは難しくないはずだ。少なくとも社員を5000人以上抱えていて経営に難航している企業は、そこらへんのところを熟考せねばならないだろう。メーカーに限らず。
なんちて。