モノクロディスプレイの時代からワークステーションやらPCやらに触れている者としては、いわゆる「コンピュータ系」の進化には日々驚かされるわけで。
8色表示が可能になって「色がついた色がついた」と喜んでいたのも束の間、16色になり64色になり、あっという間に3万2000色になって「物凄いスピードで進化しているなあ」と思ったものだった。
デジタルARENAの記事(5月20日付):
「パイオニア、57億5000万色の表示のハイビジョンプラズマTV」
もはや色の数ではないぞ、これは。
私がMacを販売していたときに「1670万色表示可能」なディスプレイが登場して、もはや人間の認知力を越えたと言われていたのだ。数字としては迫力があるが、私もお客さんに「このディスプレイは1670万色表示できるんです」と言って笑いそうになったことがある。自分で言っておきながら、その数字が冗談みたいに思えたのだな。
その頃になると「フルカラーって何色だ」という状態になっていた。ついこの前まで「フルカラー表示が可能です」と言っていたのに、しばらくするとそれを遥かに越える色数を再現するモニタが出てしまうのだ。「ファインカラー」だの「スーパーファイン」だの「ハイレゾ」だの色々言っていたのだが、57億色までくるとそんなありきたりな表現では済まされないことになってしまう。
「ウルトラスーパーエキセントリックマジリアルゴージャスカラー」くらいで。もうこれ以上は勘弁して。