個人的には「おバカ映画」という表現は嫌いだ。ギャグ映画を嘲笑しているように思えて他ならない。だから私は敢えて「馬鹿映画」と愛情込めて呼びたい。
最近、とあるサイトでこの映画の話題が出た。
「ヒーロー・イン・チロル」
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私はこの映画のDVDを持っている。三年前に探しに探して購入したものだ。
日本では中野で2000年に単館上映しているこの作品は、一言で言えば「チロリアン・ロック・ミュージカル」だ。ミュージカルなのだ。この作品の監督ニキ・リストは『ミュラー探偵事務所』では「ハードボイルド・ミュージカル」を試みていた人だ。とにかく馬鹿な映画だ。
この作品は至る所でヨーデルが出る。チロリアン・ロックだから。SEXまでもヨーデルで表現している。この作品を見てから常々あんなSEXができたら幸せだろうなあと思っていた。
予算がかかった作品ではないので派手さも豪華さもないが、馬鹿さではそこらのコメディ映画に負けないパワーを持っている。未見のコメディ・ファンにはぜひとも一度見ておいてもらいたい作品だ。
『ミュラー探偵事務所』も観たいなあと思っていたのだが、昔書いた私の雑記帳に興奮した筆跡で「ミュラー探偵事務所最高!!」とあったのを最近発見した。観ていたんだな。内容は忘れているが、やはり当時の私は楽しんでいたんだな。ますます観たいぞ。DVD化されていないので、どこか大きめのビデオレンタル屋を探すしかないな。