怖くて振り返ることもできない。何かわけのわからんことを喚きながらソイツは追い駆けてくる。あなたは小学校の徒競走以来、力の限り走っているが、運動不足が祟ってそろそろ体力が尽きかけている。立ち止まりたい。立ち止まって、せめて深呼吸がしたい。
そんなあなたの目に入ったのは、追手の目を誤魔化せそうな掘っ建て小屋の数々。数々って。なんでイキナリこんなところに、数々の掘っ建て小屋があるんだろう。でも、そんなことを考えている暇もない。一旦隠れて、運が良ければ更に逃げ続けるか反撃するかの体力を回復することができるかもしれない。しかし、運が悪ければスグにでも見つかってしまうかもしれない。ここに隠れたと見せかけて、残りの体力を振り絞って逃げ切るのもテだ。
さて、あなたはどうする。
[ 体力を回復するために隠れる ] [ そのまま体力がなくなるまで走り続ける ]