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カテゴリ:[書籍]( 4 )
太平洋の歴史。
太平洋-開かれた海の歴史
増田 義郎 / 集英社
ISBN : 4087202739
スコア選択: ※※※※※

久しぶりにノンフィクションというか歴史ものというか、そういう新書を読んだ。
太平洋の歴史、と言われて果たしてどのくらい頭の中に思い浮かべることができるだろうか。以下、エディター・レビューより一部引用。


古代から現代まで、太平洋が主役の画期的通史。
太平洋本来の住民の歴史から西欧列強による探検、植民地化、帝国主義分割、そしてアメリカの核基地化した現在までのダイナミックな歴史を、「大航海時代」研究の創始者が描きだした画期的な通史。

 日本人が著者なので、「世界の歴史における日本」についても所々書かれており、大変興味深い。個人的には非常に勉強になった。というより、知らなさすぎた。以下、本書より一部引用。

 一六世紀のはじめにヨーロッパ人たちが侵入した太平洋は、以上述べたように、長い人間移住と文化創造の歴史を持つダイナミックな世界だった。マゼランがはじめて太平洋を横断したというが、オセアニア人たちはとうのむかしにこの広い海を踏破していた。ヨーロッパ人がこれを発見したとか、この海の神秘を解明した、とかいうような表現はまちがっている。太平洋ははじめから、あらゆる人間に開かれた海だった。太平洋の島々の住民たちにとって、海は交通の障害ではなく、よき媒体だったのである。

 私はそもそも歴史が苦手なのでなんとも言えないのだが、たとえば日本が何故近代まで侵略されなかったかとかいう話になったとき、日本の周りの海流や地形などの影響で外部からの侵略を受けにくかったから、というような答えが返ってくることがある。私もそうなのかと半ば鵜呑みにしていたのだが、本書を読めば実際はそういうことではなく、敢えて言うならば「興味を持たれなかった」というのと、興味の範疇に入ってからは「既に商業力がついていたから」侵略されなかった、ということがわかる。
 ただ、その後侵略こそされないが、南洋の島々で肉体労働者としてこきつかわれていたようだが。

 極論を言えば、欧米人の中に心優しい人がいなかったら、今頃日本を含めた島国や諸島国家は全滅していたかもな。しかも原爆とかじゃなくて。
 別に侵略しないでもいいんだけど、日本はどう逆立ちしてもヨーロッパ諸国を侵略することはできないんだろうなって思ったよ。何だろうね。食べているものの違いかね。
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by bhaus | 2005-06-02 17:11 | [書籍]
ネット発恋愛本はまだ続く。
 古今東西、恋愛関連の書籍は人気があるようで。ネット上のテキストの書籍化においてもその傾向は顕著で『電車男』然り『Deep Love アユの物語』然り『今週妻が浮気します』然り『恋愛博打』然り(これは携帯小説だけど)、大概が男と女の問題絡みの内容だ。
 6月に発売される『59番目のプロポーズ』(書籍版正式タイトル不明)もSNSのmixiで絶大な人気を誇った日記の書籍化だ。

excite Books 本のニュースの記事(4月25日付):
「キャリア女子とオタクの濃厚恋愛mixi日記、書籍化」

 mixiユーザーの多くはその存在を知っているかもしれないが、知らない人のために著者のページのURL紹介。mixiユーザー以外はアクセスできないと思うけど。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=227046

 この日記の面白いところは視点がアルテイシアという女性ガンダムオタクであるというところ。しかも彼女はバリバリのキャリアウーマン(死語)で、付き合った男の数は13人、告白された男の数は58人という、まあルックスもよろしいんでしょうな。そんな彼女が59番目に告白された男は筋金入りのオタクだったというところに端を発し、本気で恋に落ちた内容を綴った日記なわけだから、書籍のタイトル次第ではガンダムオタクに飛ぶように売れそうな気もする。以下、記事より一部引用。

いくら世の中が変わろうとも、男子のリビドーが要請する女性像(女は若くかわいく従順で家庭的であるべき)を演じきれない女子は所詮はぐれ者。「ちゃんと女を磨いて社会に適応しなくちゃ…」と「そんな世の中間違ってる!」という思いに引き裂かれがちな真面目なキャリア女子たちにとって、リビドーが女体ではなく鉄道や格闘技に向かいがちな非・萌え系のオタクは初めて自分を全解放できる、ほとんど救世主のような存在に映るのかもしれません。

 すべての女性がとは言わないが、オタクであることをカミング・アウトできない女性や、社会の薄っぺらい常識観に抗っている「負け犬」と呼ばれる女性たち、はたまた自らを「腐女子」と卑下してネットで毒を吐くプチ・レベリオンは結構な数存在するだろう。そういう女性たちに読んで欲しい内容かもしれない。共感できるかもしれないし、元気が出るかもしれない。

 男女問わず「何かに熱中している」あるいは「好きなことを追求している」人は好きだ。またそういう人間になりたがっている予備軍も多いだろう。そういう方たちにオススメできると思われる一冊になるだろう。
 mixiのコンテンツは限られたユーザーの間でしか閲覧できないし、閲覧してもちょっと体裁が読み辛かったりするので、今回の書籍化はかなり意義のあることだと思う。『電車男』ほど盛り上がるかどうかはまだわからないが、少なくとも過去に出版されたそのテのものよりは読み応えがあると思う。以下、出会い編より一部引用。

59番との出会いは、
私にとっては、まさに「ウルルン滞在記」。
「モテ系とばかり付き合ってたアルテイシアが、モテない病をこじらせたヘビー級オタクに出会った・・・」ですよ。

場所は、知り合いのマスターがやってるバー。
アルテイシアの携帯メールの着メロは「間違いない!メールだ!」というアムロの声なんだけど、
それを聞いた瞬間、カウンターの奥に座ってた男が振り向いた!(もちろん眉間からはイナズマ)
「・・・アムロか?」

それが出会い。(実話)

 そんな冗談のような出会いもあるのね。
 ただ、この日記のポイントはそういうイロモノ的な事象ではなく「どれだけ人は素直に生きることができるのか」「真剣に人と話をするというのはどういうことか」というところにあるような気がする。こういう生き方がすべてではないが、生きることに迷っている人には大いに参考になることも書かれているのではないかと。
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by bhaus | 2005-05-09 06:58 | [書籍]
オンラインテキスト、今度はケータイ書籍化。
 流石に『電車男』を越える「書籍化されたオンラインコンテンツ」はそうそう現れないようだが、もっと手軽なものが登場するようだ。

ITmediaモバイルの記事(4月18日付):
「ブログをケータイ書籍化「恋愛博打」」

 なるほど、ケータイ書籍化とは考えたものだ。この発想実は悪くない。携帯電話でメールを書く風習が定着してから、携帯電話で「活字を読む」というひねくれた文化が育っているようで。実際どれほどの市場があるのかまでは知らないが、電子のテキストを「ちょっと形式の異なる」電子のテキストに変換するのは造作もないことで、商売をする側としては「手間をかけずにオイシイ商売」ということになる。

 実際、普段から携帯のブラウザなどでブログを見ていたり、自宅や会社のPCで頻繁にブログを見ている人からすれば「わざわざ携帯で書籍化されたものを読むかね」と思う人もいるかもしれない。ただ、冷静に考えてみよう。今は星の数程のブログが存在する。この中から「面白そうなブログ」を探すのは至難の業だ。裏を返せば、幾ら人気ブログだったとしても読んでいない人は結構いるわけで、そういう人たちをケータイ書籍側から呼び込めば、そもそも人気のあるコンテンツなわけだから買って損はないだろうし、書籍としても人気を呼ぶ可能性は高い。

 ただ、これもやったもん勝ちなところがあって、未来永劫「ケータイ書籍化されたブログ」が売れるとは限らない。

※『恋愛博打』のオーナーのサイト:R * chdk.
『恋愛博打』
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by bhaus | 2005-04-18 18:04 | [書籍]
そんなに燃えはしなかったが、PC-6001の思い出はある。
 こんな本が15日から発売されてた。

「みんながコレで燃えた!NEC8ビットパソコン PC-8001・PC-6001 永久保存版」

 あれは私が中学生の頃だったか。マイコン・ブームなるものが一部理数系の方々の間で巻き起こっていた頃か。家庭用パソコンも発売されて、どういった流れかは忘れたが、父が買ってきたのがPC-6001通称パピコンだった。
 私は大した知識もないのに頭がSFだったため、PC-8001がどちらかと言えば欲しかった。いや、色数だとか音声だとかPC-6001の方が豊かだったような気もするよ。でも、なんというか、正に「ファミリーのコンピュータ」なカンジに抵抗があった。
 父は小躍りする私を想像していたのかもしれない。それ以前に、自分の勉強のために買ってきたのかもしれない。今となっては聞き返すのも憚られるが、あまり盛り上がらない私を尻目に、ぽしょぽしょとパピコンに向かっていたような気がする。バイオリズムとか作ったり。ごめんね、父さん。一緒に盛り上がれなくて。
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by bhaus | 2005-03-17 10:41 | [書籍]



なんとなくアーカイヴス。
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