引越してきてから初めてかもしれない。
『ペイチェック』と
『タイムライン』を見る。
両方ともSF作品。片やフィリップ・K・ディック原作、片やマイケル・クライトン原作の小説を映画化。両方とも原作を読んでいないので、単純に楽しめた。そもそも原作を読んで楽しめた作品自体レアだから、小説を読んで映画を期待してはいかんのだ。
両方とも一度見れば充分ではあるが、『ペイチェック』は記憶喪失モノ、『タイムライン』は時間遡行モノとして納得いく作品だった。個人的に。特に両作品とも結構イイコト台詞で言っていて、ああ見て良かったと思えたよ。DVD買うほどではないが、買うとしたら『ペイチェック』買うかも。
『ペイチェック』は監督がジョン・ウーと言われるとなるほどなというシーン満載。やっぱり鳩飛ぶし。銃突きつけ合うし。バイク飛ぶし。本人SF嫌いらしいけど、プロデューサーが『フェイス/オフ』みたいなもんだと思えばいいじゃないか、と言って説得したらしい。強引だな。ということで、SF作品な割にはSF臭は抑えめ。でも面白かった。ユマ・サーマンとか『キル・ビル』の名残がアクションに表れたりしてたし。
『タイムライン』はたぶん原作はもっと色んな説明だとか人間関係だとか組織の話とかあるんだろうなあと思いつつ、非常に手堅くまとまった印象を受けた。俳優では女優陣が魅力的だったな。特にフランス人役やったイギリス女優のアンナ・フリエルはヨカッタ。
あと、投石機とか特撮っぽくなくてリアルさがヨカッタ。うおー。投石機ってそんな威力あるんだー。てカンジ。私が昔本で読んだ中世のイメージってこれに近い。プチ感動。
しょぼいタイムパラドックスに陥らなかったのもよかった。来年の日本映画の『戦国自衛隊』がどう出るか楽しみである。
いやあ、SF映画って本当に素晴らしいですね。
※ついでに『桃色画報』というタイトルのイタリア映画が面白そうだったので借りて見たら、なんてこたない、イタリアのピンク映画だった。ちょっと濃かった。