同じエレベーターに乗り合わせた若いカップルの会話が印象的だった。
どうやらお互い自分の方が「他の乗客がエレベーターを降りるまで開ボタンなどを押して待つ」ということを言い合っているらしいのだが、女性の台詞が印象的だった。
「アタシ、人チョー降りるの待つもン」
今でもなお若い人の間では「超」を「チョー」と言ってなんでも凄いことにしているようだが、最近は「チョー」があれば短文を形容詞化することができるようだ。つまり、この彼女の発言においては「降りるの待つ」に「チョー」を加えて一つの形容詞としての役割を担わせている。それ以前に「てにをは」が省略化されてきているのか。
この文法を応用してみよう。
「オレ、鳥チョー飛ぶの撃つもン」
「ボク、犬チョー鳴くの見たもン」
そんな彼らは時事問題を語るとこうなるのか。
「アタシ、自衛隊チョー延期されたの聞いたもン」
まあ、語ってくれ語ってくれ。