20年ほど前、私はPC8801mkSRを使っていたが、その頃話題になっていたパソコンの一つにMSXというものがあった。まだHDDとか内蔵しておらず、何をするにも5インチとか3.5インチのフロッピー・ディスクが必要だった頃の話だ。
ITmedia モバイルの記事(5月9日付):
「1チップMSX、ケータイ用MSXアプリ発売へ——MSX WORLD 2005」
今からは考えられないかもしれないが、OSが存在しなかった頃、各パソコンメーカーはそれぞれ独自のパソコンを販売していた。何がどう独自なのかと言えば、たとえばゲームをするにもNEC製では遊べて富士通製では遊べないということがあったのだ。ところがMSXの場合は、各メーカーからMSXパソコンが発売されたが、MSX専用ゲームであればどこのメーカーのMSXパソコンでも遊べたのである。
価格が一般のパソコンに比べて安いこともあり、描画性能などで劣ることはあったが、結構な人気を博していた。
そのMSXが1チップ化されて、何と2万円弱で手に入れることができるというのだ。当時のMSXファンにはたまらんのではないか。というかMSXマガジンも復刊されているようだから、コアなファンは何もここに書く前からその存在は知っていたのだろうな。
ゲームくらいしか思い浮かばないが、簡単なBASICプログラムを動かすことができるようなので、ちょっとパソコンのプログラミングに興味はあるが敷居が高いという人は、この機会にMSXの世界に触れてみるのもいいんじゃないか。