恋は邪魔者 特別編
/ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ISBN : B0002ZEW2K
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観た人の好き嫌いがハッキリ分かれそうな程、コテコテのロマンチック・ラブ・コメディ。私はハマった。もうベタというか何というか、こんな漫画みたいな演技をするユアン・マクレガーとレニー・ゼルウィガーを見られるのはこの作品だけではないだろうか。
話は大筋自体はありきたりなものの、所々現代ならではのスパイスが効いている。一見、60年代のミュージカル作品のようなデザイン・テイストだがミュージカルではない。だが、音楽と俳優の動きとカメラ割りや編集が見事にマッチングしているので、とても軽快で楽しい画の印象が残った。
私はユアンもレニーも大好きなので結構許せるところも多いのかもしれないが、この「映画の嘘」満載作品は、ちょっと埋もれさせたくないなと思った。系統は微妙に違うが『恋人たちの予感』を見たときに近い感動のようなものがあった。あ、『未来は今』の方がテイストは近いかも。
監督は『チアーズ!』のペイトン・リード。あの作品とは全く趣が異なるが、非常に「映画」を愛している監督であるのは『チアーズ!』のメイキングやオーディオ・コメンタリーでわかっていることだ。
嘘臭いボケ演技をするユアンも見事だし、嘘臭い戸惑い演技をするレニーも最高。こんなふざけて可愛くて馬鹿馬鹿しいラブコメディははじめて見た。ちょっとDVDも安くなっていることだし買ってしまうかも。
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公式サイト(2003年)がまだ残ってるじゃない。