国道1号線に合流した頃は16時をまわっていただろうか。
酒匂川(さかわがわ)を越えたあたりで風に加えて雨が強くなってくる。
その状況をクリアできたのはひとえに謎のライダーのおかげ。
革の上下に身を包んだカワサキの大型バイクを駆る兄ちゃんがいたんだな。別に先を争っていたわけでもないのだが、結果的にそんな図式になってしまって、気付けば箱根の一歩手前まで余計なことを考えないで済んだのだった。ありがとう兄ちゃん。
箱根湯本の駅近辺まで来た頃は土砂降りの雨だった。
そこから少し上がったところにも日帰り温泉があったので、そこで満足すれば良かったんだ。
何故、箱根登山鉄道同様、箱根の山を登らなければならないんだ、自分。
「なんだかブラボーなもの」その3。
辿り着いたのは箱根ではメジャーな(たぶん、“通”は行かない)
箱根小涌園ユネッサン。
そもそも電車の吊り広告で掲載されていたここには以前から興味があったというのもあるのだが、それ以前に箱根の山を登っているときは「そこにネタがあるから」という思いしかなかった。具体的になんのネタかも自分ではわかっていない。