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「萌え」は現代日本の象徴なんだろうな。
 どこの記事だったか忘れたが「“萌え”は一過性のものではない」というようなことが書かれていた。その記事ではそこからビジネスモデルの話に進展していったと思うが、実際のところ「萌え」は現代日本を象徴した「国民意識」だと思うのだな。

ITmedia ニュースの記事(4月10日付):
「JCBまで“萌えフィギュア” オタクの財布に期待」

 もうカード会社も「萌え」だ。この記事を読むと「新幹線まで萌え」の対象になっていることがわかる。厳密に言えば「新型実験車両を擬人化したもの」に「萌え」てるんだけど。もう今となっては何が「萌え」の対象になろうが驚きはしない。

 ここを読んでいる読者が現時点でどのくらいいるのかは定かではないが(50~70人くらいという数字は出てるけど、半分くらいは何かの業者くさい)、その中で「萌え」そのものに拒否反応を示している人はどのくらいいるだろうか。確かに話題になる「萌え」系はアニメチックなキャラクターがきゃっきゃわいわいしているイメージが強く、「萌え=アニヲタ」という図式に見えなくもない。ただ、私が思うに「萌え」というのは「デジタル社会が生み出した精神的待避所」のような気がしてならないのだ。

 乱暴な言い方をすれば、戦争で負けて急速な経済成長を遂げた日本において、表向き成功している企業なり人物なりの大半は「アメリカ経済社会」の影響を受けているのではないか。乱暴ついでに「アメリカ経済社会」という言葉をかみ砕くと「0か1かを選択する超効率化社会」ということになる。「曖昧さ」で有名な日本においてもその方式を取り入れ、強引に経済発展してきたのが現代ではないのか。

 だが、日本人の体質にはそもそも合わなかった。我慢に我慢を強いられてきたけれども合わなかった。それはそもそも人間にとって「合わない」ことなんだろうけど、多数の民族を抱え、多数の宗教を抱えた国家であるアメリカは、国土の広さや資源の豊富さ、持ち前のおおらかさ、パワーバランスの感覚が優れているなどの要素から「歪み」を大きくすることはなかった。たとえどこかがほころんだとしても、それを保護するなり抹消するなりの仕組みができあがっていたから、大事に至らずに済んだのだ。

 ところが海の向こうの日本はアメリカの影響があるとはいえ、国家の独自性は完全には失われていなかった。それが故にある程度までの発展を遂げると、いよいよ「ほころび」が生じて、日本独自の対処法で保護していく、それが「萌え」なのではないかと思うのだ。上手く言葉で説明できないが、つまりは「アメリカ的社会構造を模倣するのにも限界が来た」ということが「萌え」によって判明したということである。

 この状況を脱するには、簡単に言ってしまえば「国民がもっと楽に生きる」あるいは「国民がもっと素直になる」のが得策なのだが、「楽に生きる」術すら失ってしまった現在、この状況を脱するのは難しい。そもそもこの状況を脱しなければならないと思っている人間は少ないのではないだろうか。

 これは「萌え」現象を否定しているのではない。「萌え」はある種の警告であると言っているのだ。仮に「萌え」にハマっている大半が「オタク」だとした場合、「オタク」はある意味日本の「インテリジェンスの進化形」であるから、遅かれ早かれその他の国民たちも何らかの「萌え」に巻き込まれることになるだろう。言い方を変えれば最前線の戦場にいる兵士たちが疲弊してきているのが「萌え」そのものであり、いずれは後参の兵士たちも同じように疲弊していき「萌え」に逃げ場を求めることになる。それが国内において作られた「待避所」であればまだ良いのだが、他国がとてつもなく魅力的な待避所を設けたとしたら、あっという間に日本国民はその国の傘下につくことになるだろう。そしてその待避所を設ける国は同様に疲弊している他の先進国よりも、先進国に一矢報いたいと思っている発展途上の国家から与えられる可能性は高い。

 現在命ある世代はまだ他国の傘下になったとしても「楽に生活」することは可能かもしれない。むしろこの世の春が来たとさえ思えるようになるかもしれない。だが、せめて政治家や各省庁、自治体などに籍を置く人たちにおいては、将来の日本を慮って「国民力強化」の策を講じてもらいたい。自国内のしかも一党内で四の五のもめている場合ではないと思う。
by bhaus | 2006-04-10 21:02 | [独白]
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