アメリカン・ミュージカル映画を観てきた私としてはかなり衝撃的な作品だった。
評判が良かったのと、サントラを何故か持っていたので、何の予備知識もなくDVDを購入してしまったんだが。
ミュージカルとしてはアメリカの有名作品と比べてかなり強引な印象を受けた。私の中では『巴里のアメリカ人』はかなりアメリカン・ミュージカルの中でも強引な印象を受けるのだが、そんなもの遥かに越えるぐらいの強引さ。でも、破天荒な明るさが、強引な点を気にしなくさせてくれる。させてくれない人もいるだろうけど。
何より、ジーン・ケリーやジョージ・チャキリスなどのアメリカを代表するミュージカル・スターがフランス語で歌って踊っているのには衝撃を覚えた。
とにかく曲が素敵。ひところ日本の車のCFでも使われたことのある曲なので、知っている人は多いと思う。
また、ストーリーは一見シンプルなんだが、意外な展開が多かったりして、予想以上にストーリー面でも楽しめた。
昨年DVD購入して何度も観た『パリの恋人』もそうだが、こういう圧倒的なミュージカル作品は現代では舞台以外では観られないかと思うと、残念でならない。