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bhaus' blog since Feb. 2004
映画鑑賞連鎖のススメ。 その2“架空世界系”
2ヶ月以上前に「その1」を書いてそれっきりだったな。バーチャル・キーボードの話も出たので、海外のバーチャルものの映画・TVドラマをちょっと紹介してみようか。

※“バーチャルもの”とは…コンピュータなどで作られた架空の世界の中で繰り広げられるドラマ。主にその世界に普通の人間が「取り込まれる」か「乗り込んでいく」かのどちらかのパターンに分かれる。バーチャルものの特徴としては「ありえない武器とか道具とかが出てくる」「何か困ったときは“プログラム”が何とかしてくれる」「バグがトラブルのもとになる」などが挙げられる。

■バーチャル映画

『トロン』(82年・米:TRON)ジェフ・ブリッジス主演のディズニー映画。一応世界初のCG映画ということになっているが、実際にコンピュータを使用したところは現代の作品に比べるとほんの僅か。しかもリアルタイムに描画されるというよりは、コンピュータで出力したものをアニメーション撮影の手法で製作していったとか。それでも私はこの作品が大好き。他に有名な俳優といえばデビッド・ワーナーくらいしか出演していないが、でも好き。TOTO(ミュージシャンの方ね)とかサントラに参加してるし。ゲームクリエイターの主人公がコンピュータの世界に取り込まれてしまうというお話。続編が同じ監督の手でアニメ作品として世に出ているが、日本では未公開。

『ブレインストーム』(83年・米:Brainstorm)米SFX技術者の草分的存在のダグラス・トランブル監督作品。監督作品は少ないが『サイレント・ランニング』など良質のSF映画を作ってくれる監督だと信じている。クリストファー・ウォーケンがバーチャル・リアリティ・マシンの開発者の役で主演。DS9などにも出演している名女優ルイーズ・フレッチャーも研究所長みたいな役で登場。VRマシンを巡るシリアスなドラマ。SF作品としても普通の映画としても非常に見応えがある内容。

『カイロの紫のバラ』(86年・米:The Purple Rose of Cairo)ウディ・アレン監督の30年代アメリカを舞台にしたドラマ。SFではないが、映画好きの主人公が中盤から映画の世界に取り込まれてしまうので、まあ、バーチャルものということにしておく。せつないコメディ作品。ミア・ファーローの貧乏臭いウェイトレス役が見事。

『バーチャル・ウォーズ』(92年・米:The Lawnmower Man)S・キングの短編小説「芝刈り機の男」にインスパイアされて作られた作品。原作と言って良いかどうか怪しいほど中身は全然違う。モニター・ゴーグルやパワー・グローブなどを着けて電脳世界を動き回るという、今ではそんなに珍しくもないツールがこの頃登場した。主演は007シリーズでおなじみピアース・ブロスナンだが、特に作品として面白いかどうかはノーコメント。

『JM』(94年・米:Johnny Mnemonic)サイバーパンクSF小説の祖ウィリアム・ギブスン原作の短編小説「記憶屋ジョニイ」がベースだが、この映画の脚本も本人が担当。当時もそこそこ人気があったキアヌ・リーブス主演。ビートたけしも敵のボス役で出演しているので、タイトルだけでも知っている人は多いかも。これまた『バーチャル・ウォーズ』みたいな電脳世界徘徊ツールを使用。ただゴーグル部分がオールメタルっぽい目隠しのようなフォルムをしていたのが斬新だった。特に作品として面白(以下略)

『バーチュオ・シティ』(95年・米:Virtuosity)デンゼル・ワシントン主演、悪役がラッセル・クロウなのにB級SF作品。未来の警察官だか刑事だかのデンゼルが、バーチャル・シミュレータで生成した犯罪者プログラムのラッセル・クロウを追い駆けるというもの。二回観たんだがよく覚えていない。今や有名ハリウッド・スターの下積み時代を見るような作品。

『カラー・オブ・ハート』(98年・米:Pleasantville)『スパイダーマン』で人気を博したトビー・マグァイヤと『キューティー・ブロンド』で日本でも知られるようになったリース・ウィザースプーンが主演のコメディタッチな作品。これも『カイロの…』同様SFというには難しいが、モノクロテレビの世界に入りこんでしまう、というところでバーチャルもの、と。製作には『トラフィック』や『カフカ』『ソラリス』などの監督スティーブン・ソダーバーグが一枚噛んでいる。映像が見事。お話も結構楽しめる。

『13F』(99年・米:The Thirteenth Floor)スターゲイトやID4でやっちゃった感のあったローランド・エメリッヒが製作で絡んでいたので不安だったのだが、中身はとてもよくできたVRもの。これといったスーパースターは出ていないが、ビンセント・ドノフリオやアーミン・ミューラー=スタールなどが脇を抑えていて見応えあり。これはモロに仮想空間を開発している人たちのお話。その開発した仮想空間で開発者の一人が殺されたところから物語が始まる。面白そうでしょ。

『マトリックス』(99年・米:The Matrix)もう語るまでもない。従来のVRものを脱却した超エンターテインメント作品。1作目で終わっていれば伝説になったものを。

『イグジステンス』(99年・米:eXistenZ)一説にはデヴィッド・クローネンバーグ監督がマトリックスに対抗して作ったと言われているが、実際は製作年も公開年もほぼ同じ。『スキャナーズ』だの『戦慄の絆』だの『裸のランチ』だのグログログチョグチョのスリラーSF系が得意な監督のVRものだ。やっぱりグチャグチャしていた。でも面白い。ジュード・ロウがいい芝居している。個性派女優のジェニファー・ジェイソン・リーも好演しているのだが、チョイ役で出演しているウィレム・デフォーもたまらない。そんなにグロくもないので、マトリックスとかに辟易してしまった人にはぜひとも観ていただきたい。

■バーチャルドラマ

『ワイルド・パームス』(93年・米:Wild Palms)有名な作品では『ビルとテッドの地獄旅行』か『サンダーパンツ!』くらいしかない(劇場実写版『サンダーバード』の原案てのもあるようだけど)ピーター・ヒューイット監督の貴重なSFドラマ作品。主演はジョン・ベルーシの弟ジェームズ・ベルーシ、最近SEX and the CITYで再び脚光を浴びた『ゴーストハンターズ』『ポリスアカデミー』のキム・キャトラル、SF作品の悪役では有名なデビッド・ワーナーなどが出ているのもいいのだが、製作総指揮が『プラトーン』『JFK』『エニイ・ギブン・サンデー』などを監督したあのオリヴァー・ストーンだったり、音楽が坂本龍一だったりするのも凄い。第1章から第3章まであるけど、全5話。VRテクノロジーもちょっとファンタジックな表現が為されていて、結構見応えがあった記憶がある。今更ながらDVD化してくれないかな。

『VR5』(95年・米:VR5)13話(1シーズンにも満たないか)で打ち切られたSFドラマ。一部でコアなファンが継続放映を望んで署名運動までしていたが、その願い虚しく怒涛の最終回を迎えたまま終了。物語は、電話修理工をするインターネット・フリークスのヒロイン、シドニー・ブルームが、ある経路でたまたま手に入れたヴァーチャル機器を、間違えてカプラー(受話器を載せるモデムみたいなもの)につなげた途端、ネットを経由して電話で話している相手にアクセスして、異空間に飛び込んでしまうというもの(昔、私がネットに掲載したあらすじから引用。それくらいしか引っかからないでやんの。ちぇ)。このドラマ、何が上手いってCGなんかほとんど使わないで、カメラアングルや小道具類なんかで上手く世界観を見せているというところ。結構面白かったんだが、数字が伸びなかったんだろうなあ。日本語字幕付ビデオを見られたのが奇跡に近い。

『ハーシュ・レルム』(99年・米:Harsh Realm)Xファイルのプロデューサーだか原作者だかのクリス・カーターが手掛けたVRものドラマ。何が凄いって、日本でもビデオ化されたのだが、打ち切りになって尻切れトンボになったと思ったらクリス・カーターの言い訳映像が流れてくるという代物。1シーズンももたずに9話で終了。設定としては結構いい線いっていただけに惜しい。ハーシュ・レルム(直訳すると“厳しい王国”)という名の軍事シミュレーターに作られた仮想空間に独裁者が誕生してしまって、主人公はそいつの暗殺の指令を受けてシミュレーターに入りこむとかなんとかいう話だったかと思う。シミュレーターが内部でいじられたのか、一旦入るとその独裁者を倒さない限り生きて帰れないとかいう設定。生身の身体は現実世界で寝ているんだけど。で、現実世界と交信できるキャラクターみたいなのがいて、そいつと何とかあって現実世界に「誰が独裁者なのか」の情報を伝えようとする、とかそんなカンジ。あまりの酷い打ち切り加減に見ていて腹が立ったものの、設定が秀逸だったのでどこかで流用する機会がないかな、と思っている。

他に見てない作品でもVRものは幾つかあったかと思う。これはオススメとかいう作品があったら教えてください。好きなんで、VRもの。
by bhaus | 2004-08-31 17:41 | [映像・画]
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なんとなくアーカイヴス。
by bhaus
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